ビッグイニング
(びっぐいにんぐ)
大叩きをしてしまったホールの自虐的表現。「インコース7番ホール!ビッグイニングを迎えてしまいました。あれよあれよという間の7失点。もう止まりません」のように野球中継のように使うと笑いを誘う…。
野球で大量点が入るイニングを、一般にビッグイニングと言うが、これをゴルフに適用したもの。奇しくも野球も一試合9イニングだが、ゴルフもハーフ9ホールと類似点がある。野球の用語を転用するのもなかなかオツかもしれないが、7ホール目を「ラッキーセブン」というのはやり過ぎか?
パ〜デンネン
(ぱぁでんねん)
「パーです」の関西弁表現。
何も知らない人にとってはタダの関西弁だが、30歳代から40歳代前半位の人には懐かしい響きである(笑)。オリジナルのネタは、今や伝説となったバラエティ番組、81〜89年までフジテレビで放映されていた「オレたちひょうきん族」で明石家さんまが演じていた「パーデンネン」に由来する(笑)。
今をときめく明石家さんまが、変なコスチュームで、「アホじゃあ〜りませんよ、パ〜でんねん♪」と振り付きで歌っていたのを思い出す。あの番組で、タケちゃんマンを演じていた北野武氏、「キュ〜ちゃん」のネタで売っていた片岡鶴太郎氏等、今や押しも押されぬビッグネームである。私も彼らのようにいつかはビッグネームになれる日を夢見て、(ゴルフの)下積みに耐えている今日この頃である(笑)
ナイスチョット!
(ないすちょっと)
ダフッたりしてボールがチョットしか飛ばなかったときに使うかけ声。「ナイスショット!」ともじった言葉であることは言うまでもない。
オヤジギャグとしては古典中の古典であり、繰り返し使うとチョット恥ずかしいかもしれない。また、1ラウンドに1、2回に止めておかないと、神経質なプレイヤーには「いちいち気に触るヤツだな!」と嫌われるので注意。
木下さん、松下さん、杉下さん
(きのしたさん、まつしたさん、すぎしたさん)
ボールが木の下にある場合に、「あの辺りの木下さんですね」のように使う。木の種類がはっきり解る場合は「松下さん」、「杉下さん」のように変化する事もある。
あまり捻りも無いかわりに、利用シーンも多い。覚えておくべきオヤジ系基本用語と言って良いだろ(笑)。
ジャンバー
(じゃんばー)
アプローチショットなどがちょっとオーバーしたときに「う〜ん、ジャンバーだね」のように使う。
「何でジャンバーなんですか?」と聞いたところ、「オーバーが必要というほどではない場合にはジャンバーだろ」という回答。つまり、オーバー(Over)とオーバーコート(overcoat)がかかっている訳で、「ちょっとオーバー≒ジャンバー」ということらしい。
しかし、オヤジ語は捻りがきいていて、なかなか難解である。ここまで難解になるとちょっとしたクイズである。
貧乏人の晩酌
(びんぼうにんのばんしゃく)
今日イチショットが出た人にイヤミを込めて「やったじゃん!貧乏人の晩酌だね」のように使う。
何で貧乏人の晩酌なのだろうかと最初は悩んだが、一日一本限りという事らしい。なかなか小馬鹿にした言葉で、人に言われたらムカつくかも。安易に使うと人間関係に影響がありそうなので注意して使おう。
星の王子様、蚊帳の外
(ほしのおうじさま、かやのそと)
ニギリで使用される言葉。使われ方にはバリエーションがあるようで、一ホールのスコアが例えば、5,5,5,4のように、一人だけ良かった場合や、ティーショットが3人がラフで、一人だけフェアウェイキープした時に「おっ、星の王子様!」のように使う。逆に4,4,4,5のように一人だけ悪かった場合には「蚊帳の外だぁ!」のようになる。
最近はあまり使われることが無く、現在はニギリ好きの人しか知らない隠語となっている。
サンドイッチ
(さんどいっち)
グリーンサイドバンカーからのショットの後、ワンパットでホールアウトした場合に「よし、サンドイッチ!」のように使う。「サンド(砂)」と「1(いち)」を掛けただけの、典型的なオヤジ用語。
プロの世界でサンドセーブ率として統計されているものとほぼ同じだが、アベレージのサンドセーブ率は概ね10%くらいなので、使われることがほとんど無く、死語となっている。
ゴム6
(ごむろく)
6インチリプレースで、6インチ以上リプレースすること。ゴムで計ったようにどんな長さにもなる6インチという意味で侮蔑を込めてこう呼ぶ。「見ちゃったよ、課長の『ゴム6!』」のように使う。
初心者ゴルファーが半ば日常的にやっている6インチリプレース(プリファードライとも言う)だが、このルールを自分勝手に解釈して、ちょっとピンに近寄ったりするのはまだマシ。2m位動かしたりする豪快な人も時折見かける。他にも、グリーン上で、ボールをリプレースする際にグイッとホールに近づけてしまうものや、ドロップすると見せかけてボールを指で弾くように投げる等、様々な類似技が存在する。 気持ちはよく理解できるのだが、ゴルファーとしては恥ずかしい行為である。まじめにゴルフをやっている人に見つかると軽蔑されるのでご注意。
ダボチンスキー
(だぼちんすきい)
ダブルボギーの事。スコアを申告する際に「ダボチンスキーでーす」などと言う。
バーディでも取ろうものなら、何度も「バーディ、バーディ」とか大騒ぎするのに、悪いスコアーになるとなかなか素直に申告しないゴルファーが結構多い。それでも素直に「6です」とか言えばまだ良いが、格好悪いのか「ダボチンスキーです」等と照れ隠しをするゴルファーが多いのは困ったものである。
ちなみに、ダボチンスキーなる名称はゴルファーの創作だが、化学の世界には「ジャボチンスキーの時計(リズム)反応」という面白い化学反応があり、こちらの方はその世界ではかなり有名。
また、読者のK氏から次のような御指摘を受けたので、掲載しておく。
「ダボチンスキー」というのは東京五輪重量挙げヘビー級金メダリストレオニード・ジャボチンスキーのだじゃれですね。閉会式で片手で軽々とソ連の国旗を持って行進していました。
イカ、タコ
(いか、たこ)
タコは8を、イカは10を表す。
「いくつですか?」とスコア聞かれたときに「タコでーす」と明るく答えると大叩きの心の傷も浅くて済むというもの。でも、相手にユーモアのセンスが無いと、
A:「いくつですか?」
B:「タコでーす」
A:「えっ?5ですか?」
B:「いや…、タコ…」
A:「えっ?なんですって?」
B:「御免なさい、8です…」
なんて会話になって、余計に心の傷を深くするかもしれないので、相手を見て使おう。
アメリカでは8をその形のままのイメージで"Snow man"と呼ぶらしい。真似して「ダルマ」とか言わないように。
(T氏からの投稿ネタ)
広角打法
(こうかくだほう)
(意図せずに)球を左右に打つことを指す。つまり「下手くそ」の婉曲表現。
野球のバッターでボールをコースなりに打つことが出きる選手のことをスプレーヒッターといい、その打法を広角打法と呼ぶ。つまり、ゴルフではどこに球が飛ぶかわからないショットのことを「広角打法」と、そのプレーヤーを「スプレーヒッター」と呼んでからかう。これも、「いやぁ、イチロー並の広角打法ですなあ、あっはっは」といえる人は結構若い人で、これが高齢のゴルファーになると「イチロー並」が「張本並」のように変化するところがポイント。
野球に関係する用語をゴルフに持ち込んでいるオヤジは多い。例えば、「サード強襲」は強烈な引っかけボール、「ピッチャー返し」は強烈なトップボール等である。
(F氏のHP掲示板から)
噛む
(かむ)
ショットの際に、クラブフェースとボールの間に芝や砂が入ってしまうこと。「ちょっと噛んだ!」のように使う。「ほんのちょとダフる」事とほぼ同義。
見た目は殆どわからないが、例えばスピンが少なかったのを見て「ちょっと噛んじゃったな」のように使うのが正しい…というか格好いい。ゴルフ中継の解説者がしばしば使う。
ワラジのような芝をダフって飛ばしておいて、「いやー噛んだ、噛んだ!」何て言いうオヤジには、「今のは、タダのダフリです」と指摘してあげよう。
開眼
(かいがん)
練習場などで突然ビシビシ当たるようになり、「おお、この感じだあ!」と思うことがある。これを一般に開眼という。「ついに開眼した」とか、「今日の俺は違うよ。昨日、練習場で開眼したからね!」のように使う。
ところがこの開眼、悲しいかな長く続かないのだ。もっとも短いケースでは、スタンスを取り直したとたんに開いていたはずの目が閉じてしまったり(つまり閉眼)、「これで、あしたのコンペは完璧だ」、と一服したとたんに元通りになる事がしばしばである。アマチュアゴルファーはこの開眼閉眼を繰り返して一喜一憂する。ゴルフをやらない人は賽の河原のようで虚しい作業のように思うかもしれないが、これもゴルフの味の一つと心得なければならない。
ちなみに閉眼という言葉は一般的ではないが、伝説のアマ「中部銀二郎」も使っているのでゴルフ用語としては標準と見なす。
基本的に開眼している時間より閉眼している時間の方が(圧倒的に)長いので、私はこれを「ゴルファー・逆瞬き(ぎゃくまばたき)の公理」と呼んでいる。
チャー・シュー・メーン
(ちゃあしゅうめん)
スイングテンポを取るのに使われる謎の単語。「1,2,3」だと味気ないからか、「チャー・シュー・メーン」と打つようにゴルフ雑誌に書いてあったりするが、「何故、チャーシュー麺なのか?」と大抵のゴルファーを不思議がらせる。ゴルフ雑誌もネタが無くなると「『チャーシューメン』じゃなくて『チャーシューメーン』が正しい。」なんて暇な特集を組んだりするからますますゴルファーは悩む。
これの語源を知っている人はかなりのゴルフマニアか漫画マニアである。幸い(?)私は両方なので、別に不思議に思わなかったが、確かに「何で?」と聞かれてわかる人は殆どいないか?
語源は「あしたのジョー」で有名な漫画家ちばてつや氏の作品「あした天気になあれ」に求められる。この作品のプロゴルファーを目指す主人公“向太陽(むかいたいよう)”君がスイングテンポを一定にするための方法として考えたのがこの「チャー・シュー・メーン」とスイング中に叫ぶ方法である。では、何故「チャーシュー麺」なのか「ヤキ・ニク・ドーン」でも「ミソ・ラー・メーン」でも無いのかというと、向君の母親が定食屋をやっており、母の作る料理の中で「チャーシュー麺」を一番好きだったからに他ならない。他に理由はない、それだけである!
イマイチすっきりしない方もいらっしゃるだろうが、世の中そんなものだと諦めていただきたい。
主砲
(しゅほう)
常にティショットを4番目に打つゴルファーを指す言葉。(野球の)「不動の4番」の意味が転じて主砲。つまり一番下手くそなゴルファーを遠回しに揶揄する言葉。
事前の知識がないと、オヤジに「主砲!凄いショット期待しているよ!」と言われると、「凄く飛ぶ!」と誉められていると勘違いして「いやー、任せておいてください」なんて返答したら格好悪い。気をつけよう。応用の利くしゃれた言い回しなので、気に入らない上司などに使ってやろう!
(M.Tさんからの投稿ネタ)
雲雀殺し、土竜殺し
(ひばりごろし、もぐらごろし)
殺虫剤、殺鼠剤の類ではない。雲雀殺しはテンプラボール、土竜殺しは地を這うような強烈なトップボールのことを指す。
空を舞うヒバリをも落とす高い球、土の中のモグラさえ殺せるという強烈なトップボールを揶揄して言う言葉。口の悪いオヤジとゴルフをすると、「いよっ!ヒバリ殺し!」とかけ声をかけられたりしてムカムカする。そういう場合は先手必勝で「ヒバリが気になりましてね、狙ったんですが命中しませんでしたか?」位言ってやっ方がいい。オヤジギャクを征するものはオヤジを征するのである。
フッ君、ヤッ君、モッ君!
(ふっくん、やっくん、もっくん)
「ゴルフの王道」で高田純二が使っていたオヤジギャグ。「このラインフックします?」と言われたときに「フッ君、ヤッ君、モッ君のどれにします?」のように言っていたように記憶している。
さすがは芸能界ならではのギャグだが、一般のオヤジゴルファーには、ゴルフからいきなりシブがき隊に振られても何のことかわからないだろう。使うタイミングと相手を選ぶギャグといいって良いだろう。
ドロー・フェード
(どろー・ふぇーど)
ご存じのように、球の落ち際でちょっと左に曲がるのがドロー、右に曲がるのがフェードだが、広義にはコントロールされたフックボールがドロー、スライスがフェードと言われているようだ。
ところが、年一コンペでは素人の大曲スライスでも「ナイスフェード!」とかかけ声がかかることがしばしば。「本人は真っ直ぐ打とうとしているのだから『ナイスフェード』は無いんじゃないか?」と思うのだが、スライスというよりもフェードというと上手く聞こえるのためか、スライサーが激減し自称フェードヒッターが増えることになる。
同様にチーピンフックが持ち玉のゴルファーが突然ドローヒッターになるのも同じ理由である。左に林に打ち込んで「いやあ、ドローがかかり過ぎちゃったね」との本人の弁解を聞くやいなや、「おっさんのはドローじゃなくて単なるチーピンだよ!」と突っ込みたくなる気持ちは理解できるが、今後の人間関係のことを考えて言わない方が無難だろう。
ラフと女は金次第
(らふとおんなはかねしだい)
「ラフからのショットはアイアンを使え」という格言(?)。ラフにすっぽりはまったボールを欲張ってスプーンで打った揚げ句、チョロした後に言ってあげる言葉。確かにラフは金次第(特にロフトのあるクラブじゃないと辛い)だと思うが、女が金次第かどうかは意見の分かれるところだろう。
いかにもオヤジが喜んで使いそうな言葉だが、この言葉を教えてくれたのは60歳になろうかというおばさんキャディであった。おばさんキャディだったので聞いた時は笑えたけど、もし若いキャディさんだったら反応に困るところだったろうなあ…。
キャデー、バーデー
(きゃでー、ばーでー)
60以上の老齢ゴルファー同士の会話を聞いていると時々耳にする言葉。キャディー、バーディーの事だとすぐに解るが、聞いていて違和感を感じる発音である。
「昨日のキャデーは良かったよ、ラインの読みも良くて。お陰でバーデー2つも取れたよ」の様に使う。
あまり英語の練習をしてこなかった年齢の方には[dy]の発音が難しいのだろうか、ディーがデーになるようである。死語
フライヤー
(ふらいやー)
ラフなどから打ったボールが飛びすぎてしまうこと。「フライヤーしちゃったよ」のように使う。
実際のショットではボールに強いバックスピン(プロがウェッジでボールを打つと毎分一万位の回転になることもあるらしい)がかかり、回転がボールを進行方向と逆向きに引っ張る力を発生するため、回転がない場合と比較すると、球は上がるが距離が出なくなる。(マグヌス効果による。一般にベルヌーイの定理で説明されることが多いが…)。ところがラフからボールを打つとボールとフェースの間に草が挟まりバックスピン量が減り、ドローンとした球筋で通常のショットより飛距離が増える。これをフライヤーという。雨の中でもフライヤーになることがあるがこれも同じ原理。
素人がグリーンオーバーしたときに「いやー、思ったよりフライヤーしてしまったよ」と言っていることがあるが、ただ単にトップしただけであることが殆どである。フライヤーとドロップを混同している人もいるんじゃないかと思うこともあるほどである。
フライヤーを出すにはそれなりのヘッドスピードが必要になるので、本当にフライヤーを打てると「おおっ!、俺もハードヒッターの仲間入りだ!」とゴルファーはほくそ笑むのである。
アゲる
(あげる)
向かい風のこと。向かい風のことを日本英語で「アゲンスト(against)」というが、これを略した用法。「ちょっとアゲてるね」のように使う。
私の後輩は「アゲている」を「上昇気流」と勘違いしていた。ベテランゴルファーはかなり頻繁に使うが、確かに初心者ゴルファーには分かり難い言葉である。
風に強い球
(かぜにつよいたま)
トップボールを打ってしまったときの言い訳。さり気なく「風に強い球だからね」と言っておけば、最初の1番ホールくらいならミスをごまかせる可能性がある(ないない)。
あまり本気で言うとレベルが知れてしまうので、笑いながら「いやー、追い風なのに風に強い球打っちゃったよ」のようにジョークで使う方が良い。ミスするや否や、口の悪い同伴者に、「今のは、風に強そうな球ですなあ、ハッハッハ!」と先に言われてしまうこともある。
「アゲンスト用」とか「向かい風対策」等と言ったり、逆にテンプラショットを「追い風対策」と言うなど表現のバリエーションは多いが基本は同じ。
高速道路
(こうそくどうろ)
カート道を使ってランを稼ぐこと。「おっ、高速道路だ!」のように使う。「高速道路」に乗ると運が良ければランを50y以上稼げることもしばしば。
この他に「新幹線」とか、口の悪い人は「花道」と言うこともある。
引っかけたりプッシュしたボールが転がってカート道に入って思いっきり転がることもあれば、直接カート道に落ちて大きく弾んで距離を稼ぐことともある。しかし、落ちどころが悪いと100yも手前に戻ってくることもあり、いいことばかりではない。
ファ〜〜!
(ふぁ〜〜!)
隣のホールに打ち込んだり、前のパーティーに球を打ち込んだときに危険を知らせるために叫ぶ言葉。
正確には「フォア〜!」であるが、日本人が大声でこれを正確に発音できるわけもなく、殆どの人(あるいはキャディ)が「ファ〜〜!」と叫んでいる。
ゴルフを始めた時分、ティーショットを右隣のコースに打ち込むと、キャディさんが「ファ〜〜」と叫んでいるのを聞いて、「『ファー』ってどういう意味?Farだから『遠くの人、気を付けなさい』ということ?」と勝手に解釈して納得している人が結構多いらしい(実は私もそうだった)。
正確にはForeであり、辞書を引くと、
- fore
- 【ゴルフ】前方あぶないよ!《打球の飛ぶ方にいる人に警告する発声》〔古期英語から〕
(新英和中辞典第6判より)
となっている。
セルフのコンペで初心者の世話をさせられると「フォア〜!」の連続で、こっちはノドは痛くなるし集中もしにくいので正直疲れてしまう。終わりの頃には「真っ直ぐ飛ばないんだから、7番アイアンで打て!アイアンで!こっちが疲れるんだよ!」と言い放ってしまいたいこともしばしばである。
最近のセルフ育ちのゴルファーは「フォア〜!」をしない人が多いらしいが、とにかく打ち込んだら「ファ〜!」でもいいから叫んでおきたい。何でも打ち込んでボールをぶつけてしまった場合、これを叫んでおくのと叫んでおかないのでは過失の具合が違うらしい。
出ベソ
(でべそ)
ティーマークより前にティーアップしてしまうこと。
「部長!出ベソですよ!」、のように使う。
ちなみに出ベソの球を打ってしまった場合、正しくティーグラウンド内にティーアップし3打目として打ち直すことになる。
しかし、この出ベソというもの、なかなか人間性が現れるシーンで見ていて面白い。
出ベソボールを指摘すると大抵次のような会話が交わされることになる。
部下:「部長!出ベソですよ!」
部長:(ボールを確認して)「うん、そうか?」(3cmだけボールを後ろに下げて)「これでどうだ?」
部下:「・・・まだ、ちょっと出てますね。」
部長:(渋々、さらにボールを2cmだけ後ろに下げて)「これならどうだ?」
部下:(まだ、出ベソだと思いながらも)「・・・そうですね、それならOKですね」
...
出ベソを指摘されてちょっとしかボールを下げないのはみっともない。男なら、文句の付けようがないように1mくらいガーンと下げたいものだ。
友人F氏から、「このようなシーンが起こるのは、彼らが『2つのティーマークを結んだ線上にボールをティーアップしなければならない』と思っているからじゃないだろうか?」という指摘があった。確かに、その可能性は十分ある。今後の研究課題としたい。
RGのパター
(あーるじーのぱたー)
これは私の友人F氏から聞いた話。
とあるゴルフ場の練習グリーン上で、ちょっと上手そうなオジサンが他の人のパターを手にとって2、3球を打った後に「このRGのパターいいね」と言ったという話。
鋭い人はこの話しどこが笑えるかわかっていただけたと思う。このRGとはRoyalGripのマークである「RG」がパターのグリップの所に書いてあったのを見て、そのオジサンは、「RGというメーカーのパター」だと思ってしまったというわけだ。ちょっとカッコをつけてみてもこういう風にボロが出ているということはよくあることだ。気をつけよう。
それにしてもこの手の間違いはバリエーションがありそうだ。例えば「ラムキンのパター」とか、「フジクラのドライバー」とか言っている人はいないだろうか?今度気をつけて探してみよう。
チャックリ
(ちゃっくり)
ザックリと同義。あの「世界の青木」が全英オープンなどのトーナメント解説でつかう言葉。青木プロの解説を聞いていると時々独自の単語が出てくることがあり、この他に「ワンパット、ツーパット」を「ワンパター、ツーパター」というのはあまりに有名。
ちなみにプロではザックリよりもチャックリの方がメジャーらしい。確かにプロならザックリ!と芝生の方がボールよりも前に飛ぶような事は無いだろうから、「チャックリ」ぐらいの方が雰囲気は出ているかもしれない。
今の大蔵大臣・宮沢喜一氏は「ワンパット、ツーパッツ」と、わざわざ2パット以降は複数形の「S」をつけるらしく、嫌味だと周囲の国会議員に言われているらしい。
入れっ!
(はいれっ!)
ゴルフを始めたばかりのビギナーからトーナメントプロに至るまで最も幅広く使われているゴルフ用語(?)
類似する言葉として「止まれ!」、「バックスピン!」、「曲がれっ!」等がある。
全てのゴルファーは叶わぬ願いと知りながら、懸命にボールに命令するのである。命令したとおりにボールが止まったり曲がったりしてくれれば、誰でもトーナメントプロになれるのだが...。
救急車・百獣の王・百叩きの刑
(きゅうきゅうしゃ・ひゃくじゅうのおう・ひゃくたたきのけい)
悪いスコアを自虐的に(あるいは遠回しに)説明するときに使われる単語。かなりポピュラー。
百叩きの刑は文字通り100以上叩いた場合に、救急車は119を叩いたときに使う。「それなら110はパトカーか?」とならないのがゴルフの奥深いところで(どこが?)、一般には百獣の王(百十の王)と言う。「百獣の王」だからということで一気に「ライオン」とか言ってしまうと、ユーモアを介さないゴルファーには通じないだろうから注意が必要。
殆どの「百獣の王」ゴルファーは、ボールとピンフラッグを結んだ直線上でゴルフをしているように見える。ラフに打ち込めば、どんなに広いフェアウエイが隣にあっても果敢にピンを狙い、ラフや斜面を渡り歩く。いわゆる「猪ゴルフ」であるが、ひょっとしたらゴルフ場の「百獣の王」は猪なのかもしれない。
ダブる
(だぶる)
正確には言わずとしれた「ダフる」だが、何故か「ダブる」というオヤジゴルファーが多い。確かに語感が似ているので間違っても止む無い。多分オヤジゴルファー同士で脈々と受け継がれてきた言葉なのだろう。ここまで一般的になってしまったら「ダフった!」とか言ったら「『ダブった』だろ!」と「ダブり」派のゴルファーにたしなめられそうである。
「ダフリ」と対をなす「トップ」は文字通りでわかりやすいのだが、「ダフる」というのは非常に奇妙な日本語であるので、語源を知りたくて辞書を引いてみた。
「岩波国語辞典」には
- だふ【懦夫】
- おくびょうな男。いくじなし。
と書いてあった。それっぽい感じもするがあまり関係なさそうだ。
「リーダーズ英和辞典」には
- duff[他動]
- 1.【ゴルフ】《英》〈ボールを〉打ち損ねる.
- 2.《俗》〈…を〉殴る,打つ.
とある。さらに、
- duf・fer[名]
- 1 ばか者.
- 2 〔…の〕下手な人 〔at〕.
- He's a 〜 at golf. 彼はゴルフが下手だ.
- (DEAF と同語源)
、と記述があり、ようするにちゃんとした英語ということらしい。
ノーズロ
(のおずろ)
チップインのことだが、50歳を越えたゴルファーは殆ど例外なく「ノーズロ」という。
私は最初コンペで「だれかノーズロの奴いない?ノーズロ?」と言われて、「ノーズロ?何それ?」と思ったことがある。若い人は殆ど使わないオヤジ専用用語。
2年前の日本オープンか何かの生放送の解説で金井清一プロがこの単語を発してアナウンサーのたしなめられていたのをよく覚えている。金井プロくらいの年齢ならやむを得ないか?
何でノーズロかというと「パットが無いから」らしい。昔のパンツ(ズロース)とパットが懸かっていて「ノーパット」だから「ノーズロース」これが「ノーズロ」となったらしいのが私にはいまいちピンとこない。しかし「パット」と「パンツ」を結びつけてしまうのだからなかなか下品な言葉である。女性の前で使わない方が良さそうだ。
かくいう私も、「パットがないんだったら『ノーズロ』じゃなくて『ノーブラ』の方がいいんじゃないか?」と思ったのだから品の悪さではいい勝負かもしれない。
オーナー
(おおなあ)
よく間違えられている言葉。
正しくはご存じのようにオナー(honor)だが、結構な数のゴルファーはオーナー(owner)と言っている。言うまでもないがhonorは「光栄」とか「名誉」とか言う意味から、前ホールの成績の最もよかった人が一番最初に打てるわけだが、ownerだと「所有者」だから一番最初に打てるということなのか?
「オーナー、オーナー」というゴルファーに「いやー、オーナーさんですか。お金持ちですねえ。いくらで買われました?」なんて突っ込んだことがあるが、全く相手にされなかった(当たり前か)。
3年2組
(さんねんにくみ)
これも典型的オヤジゴルファー用語。
「3年2組」は3オン2パット、「4年1組」は4オン1パットのことを指す。7オン2パットの場合はちゃんと進学して「中学1年2組」になるのだそうだ。素直に7オン2パットといえばいいもののだが、ここら辺りがオヤジギャグの神髄であろう。うちのオヤジが好んで使う。
チーピンスライス
(ちーぴんすらいす)
これは、かつての一緒に回った上司が言った言葉。
本来「チーピン」は強烈に曲がるフックボールを指す。坂田プロ原作の「風の大地」によれば麻雀牌の七筒(チーピン)が左に曲がっているからそういう名前になったと書いてあったと記憶している。
その上司がドライバーをミスしたときに「チーピンスライスがでちゃったよ」といっていたので「チーピンってフックの時にしか使わないんじゃないですか?」と聞いたら「そうとも言うな」と開き直られてしまった。
研修生の話のよると、「チーが出た」とか「ドチー」のような短縮形でも使えるらしい。またあまりメジャーではないがダットというのも左曲がりの球を指す隠語である。
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