TwoBall Putterのソール改造

2003/3/30


週間ゴルフダイジェスト誌(3月25日号2003 No11 48ページ)を読んでいると、「TwoBallパターのソールの窪みを埋めるのが流行っている」という記事が目に入った。
何でも「ソールが平坦でないので、ボールマークが直しにくい」のだそうだ。そう言われててみればTwoBallはソールがかなり凹んでいるので、グリーンを押しにくいと言えば押しにくいのだが、私は器用なので(笑)、ヘッドの周りの凹んでいないところで問題無く直せていたので、「ふーん、世の中不器用な人が多いんだね」と思ったのだが、その記事の下の方に
このチューンを行ってくれるショップが、東京にある「ピースワーク」。…(略)…。加工料金は7000円から。(略)

何っ?7000円!

この位の工作なら、手間がかかっても自分でやって、7000円を浮かさないとね。

確かに記事にあるようにエポキシ樹脂で埋めてしまうのは丈夫で簡単だが、もし樹脂を埋めてしまうことでバランスが悪くなった場合に元に戻すのが大変である。
(エポキシも飽和クロロホルム蒸気の中に3日くらい入れておくと、パリパリになって容易に剥がすことができるのだが、なかなかクロロホルムを入手するのは難しい。逆にクロロホルムが入手できる人はエポキシが一番良いかも。)

クロロホルムを入手する気のない私は、容易に形成できて容易に元に戻せる素材を探してみたのが、この「自由樹脂」。一つ350円也。お湯の中で暖めてやると柔らかくなるというよくあるヤツである。上手くいったら2色を使って格好良く(?)してやろうと、赤と青色の2色を購入。

とりあえず、コップにポットのお湯を入れて、ザラザラと自由樹脂を入れると、簡単に柔らかくなる。適当な大きさにちぎって、窪みに詰めてみたのが左の写真である。
指で詰めたので、指紋が付いていたりでこぼこしていたりしているが、意外に簡単だったので、

思わずニンマリ

である。
指紋程度ならドライヤーなどで暖めることで消すことが出来るということなので、早速ドライヤーで加熱してみると、表面が溶けてツヤが出てきた。さらにニンマリ。

ちょっと、ツヤが出て高級感が出てきたところが右の写真。しかし、注意して見ると周囲が剥がれ初めてているような気がする。なんか悪い予感が…。

ちょっと剥がれかかっているところを指で触っているうちに、ポロっととれてしまいました…。うーん、

大失敗

やはり、熱可塑性の樹脂(暖めると柔らかくなる)は一般に冷えると縮まってしまうので、こういう用途に使うのはちょっと厳しいようだ。

リターンマッチということで、道具箱を漁ってみたら代わりに使えそうなものを見つけてきました。その名もホットボンド。熱でポリエチレンの棒を溶かして色々なものを接着できる便利なヤツ。そこそこ接着力はあるので手芸の接着用などに使われるが、接着力があまり強くないので、冷えてからなら割と簡単にはがすことができるので適当と考えた。
ちなみに、このホットボンド色々な用途に使えて便利。安い店なら500円くらいで売っている。

ホットボンドで窪みを埋めてみたのが左の写真。白くてあまり格好良くないが、冷えても外れないし、とりあえず成功。
ちなみにこの作業によって重量が10g増加。34インチの2ボールは500gなので2%の増加である。
ただ、ホットボンドは自由樹脂より素早く固化してしまうので、成型が難しい。実際にできあがったものも、既にでこぼこである。
そこで、ドライヤーでガンガン暖めてみたが、表面のツヤは増すもののでこぼこが平坦になるほどではない。そこで、平らにしようとして色々やってみたが、ことごとく失敗。ホットボンドは中途半端に柔らかいときに触ると、納豆みたいに糸を引いてえらいことになるのだが、何度も失敗を繰り返したために、

余計でこぼこに…。

色々考えながら、本を読んでいると、「雌形を使って形成するときに剥離剤を塗っておく」、という記事が目に入った。

そうか、剥離剤か!

と早速、剥離剤を買いに再び東急ハンズに直行。模型作成用の剥離剤のスプレーを発見したが、

価格1000円!!

「低コストを目指しているのに、このためだけにこれは買えないなあ」、と思って成分を見ると「シリコン樹脂」と書いてある。「シリコンのスプレーなら家にあるゾ」と思い出したので、買わずに帰宅。
早速ホットボンドを詰めたところを熱して柔らかくし、プラスティックの板にシリコンオイルのスプレーをかけたものでグイグイ押さえると、ホットボンドは板にくっつかず平らに。
ちょっとわかりにくいが、写真の下の方が平滑化に成功した部分。上部は充填が不十分だったので押さえることができなかった部分である。まあ、ちゃんと盛り上がるように充填してから熱して押さえれば、この方法で平らにすることができるめどが付いた…。 とりあえず、この状態で実戦投入してみることに…。

…、ゴルフ場の練習グリーンで打ってみたのだが、多少重くなったことが気になるが、まあまあ。基本的にあまりパターは上手くないのでよくわからないというのが正直なところだ。
さて、ラウンドでパットしてみるといきなり3パットの連続。やはり2%も重くなるとかなりフィーリングが違う。重いのでその分ヘッドを動かそうとしてミスを連発。4パットをした時点で切れてしまい。

…すいません、これ取ってもイイですか?

と同伴競技者の人に断って、折角苦労して埋めたヤツをバリバリと剥がしてしまった(この行為がルール違反というのは重々承知)。重さが元に戻ったお陰で、パターもまあボチボチになったが、この工作の苦労を思い出して、

泣けてしまいました(笑)

でも、エポキシじゃなくて良かった(笑)

大間抜けを地でやってしまいましたが、最初にバランスの変化を確認しておかなかったのは大失敗。後でわかったのだが、10g重くなることで3.5ポイントも増加。これでは別のパターになってしまうと言ってもいい。
でも、逆に「ツーボールは軽いなあ」と思っている人はやってみても面白いかもしれない。

しかし、今回は本当に無駄骨だったなあ…。